不真面目に頑張る、ということ

10時過ぎ、自宅で梨をついばみながら仕事をしているところに、お師さんより電話。


「センセ、ウチのことこの会社に誘といて、いざウチが清水の舞台から飛び降りるつもりで転職したら、会うてもくれはらしまへんやないの。釣った魚には餌はやらん、いうことどすのん?ウチめっちゃ寂しわぁ。日本とふらんすいうとこと行ったり来たりして忙しいのは分かりますエ?せやかてもう一度センセのふぁんたじー見んと、ウチかてよぉいりゅーじょん出せゃしまへん」みたいなメールを出したのが昨日。


それを受けての、今夜の電話だ。そんなん、今更電話もうたかて、もうウチ、ウチ・・・。
続く「どぎゃんせよと言いよっとですか?」という九州弁オチが、声にならない。いそいそと支度をし、渋谷へ向かう。下駄をカポカポ鳴らしながら。


他にも同席者のいる会にお邪魔したのだが、話の合い間に少し仕事話を振っただけで、絶妙なアイディアが返って来る。−相変わらずの恐ろしい切れ味はまさに、『特攻の拓』で言うところの「音速(スピード)の向こう側」だ。だって今、火花見えたもん。そして下ネタのくどさも相変わらずだ。寝込みを襲ったとて、まだまだとても敵わない。
「メール文章での発想の飛び方は完璧。企画もメールと同じつもりで、不真面目にやれ。真面目にロジックを積み重ねても出来ないものだということは分かってる」とのアドバイス。そしてヒントはSF作家のカート・ヴォネガット・ジュニアにある、と。


先日名刺交換してもらった蝶ネクタイの足長おじさんとのセッションも「OK。面白そう」とのこと。うっひょひょ〜!やる気ハイオク満タン。嘘でもいい、嘘かてええ、ウチ、命の続く限り踊りますえ。