I'm back

昼に起きる。ご飯を食べ、近所の喫茶店で本を読んだりナンバープレイスパズルを解いたりしながら、体のあちこちをコキコキ回す。
いったん家に帰り、怪我をしている間に買った、保温アンダーウェア(パッチみたいなヤツ)と膝のサポーター、その上にプーマのジャージを着込み、スポーツバッグを携え、再度喫茶店で足首コキコキ、肩をゴキゴキ。窓から入ってくる日差しがいよいよ弱くなり、本の文字を読み取るのが困難になってきて、ようやく重い腰を上げる。


立ち上がった僕の顔の向く方向は一点、世田谷総合運動場の50m温水プールのその方向。
過度のジョギングで痛めた膝痛から2ヶ月にしてようやく回復し、今週からスポーツができるのだ。回復の遅さを指摘する人もいるが、それはもう無視しよう。今できることが全てだ。


行き帰り走りたい欲求をぐっと抑え、バスにて現地近くまで。終了までのわずかな時間に、「決して無理せず、楽しんで泳ぐ」ことだけを念頭に泳ぐ。終了時間の前に、たっぷりジャグジーに浸かる時間を確保できるようにしながら。
今日の泳いだ距離は、わずか750m。たかが750m、されど750m。


帰り道、9時をとうに過ぎているのにまだ開いている本屋さんに寄って、ついつい『ケロロ軍曹』を買ってしまう。一見かわいいキャラなのに、同時にダークさを負っているところが、引き込まれるところだ。だが時々見受けられるオタクなボキャブラリーや「やや狭い」世界観に「ビクッ」と来る。角川のコミックAとかに連載されているだけあって、一般漫画愛読者とオタクの好みを両方包含した成功事例なのかもしれない。


別に読む作品ごとにそんなもの気にしないつもりなのに、ついつい「オタク臭」に過敏になってしまうのは、会社で僕の後ろの席の人が真性オタクなせいだろう。