ドイツはかく変われり

ベッケンバウワー以降、西ドイツ代表は、創造性のかけらもないサッカーで徒に「時の天才」の起こす奇跡を完結寸前で踏みにじる、野暮ったさの象徴だった。それでいてチームを上にまで押し上げる直接的な原因になったのは、チームでも稀有な創造的なメンバーだったりするという皮肉も持ち合わせていた。
かつて「○○×(西)ドイツ」というマッチメイクには、1%の期待も抱いていなかった。どうせまたドイツが、勝つためには手段を選ばぬ、泥臭くてキタナくてつまんないサッカーをするんだろうと。果たして一度として、その予想が裏切られたことはない。
けど、前回のW杯のチームと次回のチームには、その試合振りから、ものすごい期待を感じる。薔薇苦(バラック)と苦労是(クローゼ)という2人のタレント(あとよく分からないけどすごい14番の黒人)が揃ったがゆえの、一時的珍変なのかもしれないけど、「ドイツ代表絡みの試合が面白い」なんて、後世に筆すべき「歴史的出来事」だ。
06ドイツ大会、その頑固さではなく、その優雅さで記憶されるドイツ代表になってほしい。−まぁ99.9%無理な願いだけど(笑)。(これは100%ありえないが)クリンスマンが重度のはてなユーザーで、このブログを読んでいることに期待。