たとえばこんなサーチ・ワード 第1回:「豹柄」+「便座カバー」

はてなダイアリで、有料サービスのカウンター機能(ログが見られるやつ)を申し込んでいる。大した意味はない。アクセスした人のドメイン名とかどこのサイトから来たかが分かる程度で、それをなんとなく眺めて「ふぅ〜ん」と言ってる程度だ。


アクセス元を見ていると、Mixiから来る人もいるし、GREEから来る人もいるし、はてなキーワードやブログ・サーチから来る人も、検索エンジンのフリーワード検索から来る人もいる。時々、「なんでこの国(or企業or大学or機関)の人が観てんの?」って驚いたりもする。それが微妙に楽しい。目的は何であれ、1人言に耳を傾けてくれる方々には何となく感謝の念があるが、それを基に、アクセス数を増やす努力をしたりとか、閲覧者を特定しようとか、そんな面倒なことはしないしない。プルプルプルプルッ(首を高速に横に振ってる)。


で、今日笑ったのは、検索エンジンのワード検索結果でここに辿り着いたあるお方のことだ。
ちなみに、テキスト検索で来てる人は、何ていうキーワードの検索結果から来ているのかも見えるようになっている(多分2語まで拾える)。その言葉の組み合わせを見れば、こちらからもたいてい検索した人の意図、置かれている状況が想像つくものだが、今日のあるお方ばっかりは、こちらの想像をはるかに凌駕するキーワードをお組み合わせあそばれていた。その2語とは・・・


「豹柄」。


+(プラス)


「便座カバー」。


・・・・・・・・・・(合掌)。


ドメインは、ある大学。ある大学の、総務。


・・・僕は今、アカの他人に対して、自分と全然思考体系の違う人に対して初めて抱く「すっごい親愛の情」に当惑している。僕は、見ず知らずの人に、いや、親しい人にでさえ、あまり罵言は吐けないほうなんだけどサ、前の日記でピエールカルダンの便座カバーとか書いた僕も僕なんだけどサ、でもあなたにだけは、初対面からあえて、最大限の親しみを込めて、こう罵らせてもらおう。


おぅお前、何しとぉ〜ん??


知的向上心のセンターたる大学で、それも就業時間中に、何エそれ?


「豹柄」と「便座カバー」て・・・。「豹柄」で、ほんでから「便座カバー」て・・・


・・・なんエ、それ?なぁぁぁあ〜〜〜〜んエ、それ??それ、どっから出て来んねん?


どっからその脈絡もない、非ぃ日常と、バリ日常的(ゆうかもう裏方の極致)な単語とが、「露出」と「隠蔽」みたいな対義語が、お前の頭ん中に降臨して、そんで仲良く手を取り合ってダンス踊とんねん??


明らかにお前がそん時置かれてた状況、つまり昼下がりの大学総務部の無味乾燥なオフィスとやで?文脈的にぜんっぜん繋がらへんやんな?−せやんな?


「そんなん分かる訳ないやんか」てお前、そんくらいオレかて分かるんじゃ!そんぐらい誰でも分かるに決まったぁるやんけ!しばくどボケ!!


トイレ、いわば家や生活の「裏方」をそんな高揚した雰囲気に染め上げて、そいでどないしょおっちゅうねん、お前?


お前は寛政の改革下の堺の富豪商人か、ゆうねん。


言うとくけどな、それを「隠れたオシャレ」とか「一点豪華」とか、勝手にええ方に解釈したアカンど。


便座カバーはなぁ、「キチャナイ」とか「チベタイ」とか、それを隠す以外の何モンでもないねんど。それ以上のモンやったらあかんねんど。


お前、相当アレなオレから見ても、お前もっとアレやど?なんちうか、頑張りどころがおかしぃねん!もう何ちゅうか・・・、むっちゃちゃうねん!!むしろそこ、頑張ったらアカンとこやねん!強調して人の目ぇ惹き付けたらアカンねん!!ボヤかすとこやねん!意識を逸らさせるところやねん!!お前そこらへん、ぜんっっぜん考えてへんだやろ?


けど、万が一そんな商品がこの地球上にあるとしてやで?そんな酔狂なモン売ってるところがあるとしてやで?−お前それ買うても、ぜぇ〜〜〜ったいトイレの便座につけたあかんど。お前もはや人でおられんようになんど?そうなったらもう、人間の尊厳、ないで?


「ほたらウチこれどないしたらええのん?」てそんな泣きそうな面して言いないな。大丈夫や言うてるやんけ。


ほれ、お前のその両手、何のためにあんねん?その2本の腕と2本の豹柄便座カバー、何か繋がるところがある思わへんか?


−せや、それや!そうやって両腕にはめたったら・・・


うわぁ〜、めっちゃオシャレやわぁ!もうめっちゃオシャレで、めっちゃ挑発的!ほんで、めっちゃぬくそう!さぶい冬でもこれさえあればもう安心、ゆう感じやね。冬将軍、カモ〜ン♪いう感じ。


何、「指が出ぇへん」?そんなチマいこと気にせぇでええねんて。ほら、ホンマモンの豹かてアレやで、人間みたいに指きちんと分かれへんねんで。うわっ、もうめっちゃリアルやん!ほんまもんの豹みたい!


試しにに手ぇ招き猫みたいにして、「シャー」言うてみ。ええから「シャー」言うてみ。


−うわっ、超似てる!ほんまほんま、ホンマモンの豹みたい!ほんで服も豹柄着てみぃ?・・・うわっお前どこ行ってもうてん?お〜い。−あ、豹がいてる。あれっ、ここってサバンナやったっけ?・・・あ、そこの豹さん、今時分までここにおった人知りませんか?大学総務部勤務の人。−えっ?あれっ?なんや、お前やったんか!豹さん違って、お前やったんか。うわ、むっちゃ騙されたわ!オレ今の今までほんまもんの豹や思てたわ。


ええでお前、それ絶対行けるて。絶対ハヤるて。もう大学の総務部じゅう、今年の冬は全員豹一色に決まりやて。お前トレンドリーダーやて。「『トレンドリーダー』古い」てか?トレンドの正反対独走しとるやつが何贅沢言うてけつかんねん・・・。まええわ、ほたらお前カリスマやて。「カリスマ豹」、ちゃうわ、なんちゅ〜の?−まぁ大学じゅうの奴らから、「ほら、あの豹の人」て噂されんねんて。憧れの目ぇでな。哀れみの目ぇちゃうで?憧れやで。


・・・・・・って本当はこの人をサバンナに帰すとこまで書きたかったけど、まだ延々書き続けなきゃいけなさそうだし、そこそこ満足したので、ここでおっしまい。